|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
源氏物語「若紫・北山の垣間見(尼君、髪をかきなでつつ〜)」のわかりやすい現代語訳と解説 |
|
著作名:
走るメロス
1,575,905 views |
|
源氏物語『若紫・北山の垣間見・若紫との出会ひ』の原文と現代語訳を徹底解説!
このテキストでは、源氏物語の一節「若紫」の「尼君、髪をかきなでつつ〜」から始まる部分の原文、わかりやすい現代語訳・口語訳とその解説を記しています。「北山の垣間見」や「若紫との出会ひ」、「小柴垣の垣間見」とする題する書籍もあるようです。本文のあらすじを知りたい人は、「本文をあらすじにまとめました」を参照してください。
前回のテキスト
源氏物語「若紫」(尼君、『いで、あな幼や〜)の現代語訳と解説
テスト対策動画
「若紫・北山の垣間見④」完全攻略一問一答!テスト対策はこれでOK!
「若紫・北山の垣間見⑤」完全攻略一問一答!テスト対策はこれでOK!
読んだら、解いてみよう
▶源氏物語「若紫・北山の垣間見」の一問一答に挑戦する(30問・無料・登録不要)
▶源氏物語「若紫・北山の垣間見」の一問一答に挑戦する(30問・無料・登録不要)
源氏物語とは
源氏物語は平安中期に成立した長編小説です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた紫式部が作者とするのが通説です。
原文(本文)
尼君、髪をかきなでつつ、
「けづることをうるさがり給へど、をかしの御髪や。いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。故姫君は、十ばかりにて殿に後れ給ひしほど、いみじうものは思ひ知り給へりしぞかし。ただ今、おのれ見捨て奉らば、いかで世におはせむとすらむ。」
とて、いみじく泣くを見給ふも、すずろに悲し。幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏し目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。
またゐたる大人、
「げに。」
とうち泣きて、
と聞こゆるほどに、僧都あなたより来て、
「こなたはあらはにや侍らむ。今日しも、端におはしましけるかな。この上の聖の方に、源氏の中将の、わらはやみまじなひにものし給ひけるを、ただ今なむ聞きつけ侍る。いみじう忍び給ひければ、知り侍らで、ここに侍りながら、御とぶらひにもまうでざりける。」
とのたまへば、
「あないみじや。いとあやしきさまを人や見つらむ。」
とて簾下ろしつ。
とて立つ音すれば、帰り給ひぬ。
つづき
源氏物語『若紫』(あはれなる人を見つるかな〜)の現代語訳と解説
現代語訳(口語訳)
尼君は、(少女の)髪をなでながら、
「髪をとかすことを面倒がりなさいますが、美しいお髪ですね。たいへん幼くいらっしゃるのが、かわいそうで気がかりです。これくらい(の年頃)になれば、こんな(幼稚)ではない人もいるのに。亡くなった姫君(尼君の娘・紫の上の母)は、十歳ぐらいで殿(故姫君の父・尼君の夫・紫の上からみれば母方の祖父)に先立たれなさったときには、とても道理を理解していらっしゃったのですよ。たった今私が(あなたを)後に残して死に申し上げたならば、どのようにして世の中に(生きて)いらっしゃるというのでしょう。」
といって、たいそう泣いているのを(光源氏が)ご覧になるのも、なんということもなく悲しい気がします。(少女は)幼心にも、そうはいってもやはり(尼君のことを)じっと見つめて、伏し目になってうつむいていますが、垂れかかっている髪は、つややかに美しく見えます。
成長していく場所も知らない(これからどのように成長をしていくのかわからない)若草(のような少女のこと)を、後に残して消えていく露(のような老い先の短い私)は、(気になって)消えようにも消える空がない(死んでも死にきれません)。
※解説:尼君が詠んだ歌
※解説:尼君が詠んだ歌
また、その横に座っている女房は、
「本当に。」
と泣いて、
と申し上げているうちに、僧都があちらから来て、
「こちらは(外から)丸見えでございましょうか。今日に限って(部屋の)端にいらっしゃるのですね。この上の高い僧の所に、源氏の中将が瘧病のまじないにいらっしゃったことを、たった今聞きつけました。たいそう人目につかないように隠れていらっしゃったので、存じませんで、ここにおりながら、お見舞いにも参上しませんでした。」
とおっしゃると(尼君は)、
「まぁ大変。とてもみっともない様子を、誰か見ているでしょうか。」
と言って簾をおろしてしまいました。(僧都が)
「世間で評判が高くていらっしゃる光源氏を、このような機会に見申し上げなさいませんか。世を捨てた(私のような)法師の心の中にも、たいそう世間の不安を忘れて、寿命が延びるような(気にさせてくれる)光源氏のご様子です。さあ、ご挨拶を申し上げましょう。」
と言って立つ音がするので、(光源氏は)お帰りになりました。
つづき
源氏物語『若紫』(あはれなる人を見つるかな〜)の現代語訳と解説
■次ページ:品詞分解と単語・文法解説
|
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
源氏物語「若紫・北山の垣間見(尼君、「いで、あな幼や〜」)のわかりやすい現代語訳と解説
>
源氏物語「若紫・北山の垣間見・若紫との出会い(あはれなる人を見つるかな。〜)」の現代語訳と解説
>
源氏物語『須磨・心づくしの秋風(その日は、女君に御物語〜)』の現代語訳と解説
>
百人一首26『小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ』現代語訳と解説(句切れなど)
>
『検非違使忠明』(今は昔、忠明といふ検非違使〜)のあらすじ・原文
>
「行けどもえあはで帰りけり」の現代語訳・品詞分解・敬意の向き
>
百人一首68『心にもあらで憂き世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな』現代語訳と解説
>
注目テキスト
























