はつくさ/初草
このテキストでは、古文単語「
はつくさ/初草」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
春の初めに萌え出したばかりの草、若草。
※「春」を指す季語
■意味2
(1の意味から転じて)
幼い子こどもや若者。
[出典]:
若者・北山の垣間見 源氏物語
「
初草の生ひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ」
[訳]:
萌え出したばかりの若草(幼い少女)が成長していく将来もわからないうちに、どうして露は消えようとするのでしょうか。
源氏物語「若紫」で詠まれている歌。幼い少女(紫の上)の将来を案じる尼と、尼の体調を案じる女房が登場する場面で詠まれた。