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古文単語「しのぶ/忍ぶ」の意味・解説【バ行上二段活用/バ行四段活用】

著者名: 走るメロス
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しのぶ/忍ぶ

このテキストでは、古文単語「しのぶ/忍ぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「しのぶ」には
①忍ぶ
偲ぶ/慕ぶ/賞ぶ
の用法があるが、ここでは①「忍ぶ」について解説をする。

さらに「忍ぶ」には
①バ行上二段活用
②バ行四段活用
の用法があるが、意味はどちらも同じである。中古以降、四段活用が一般的となった。
①バ行上二段活用

未然形しのび
連用形しのび
終止形しのぶ
連体形しのぶる
已然形しのぶれ
命令形しのびよ


意味1:他動詞

人目につかないように隠す、秘密にする

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「いみじう忍び給ひければ、知り侍らで...」

[訳]:たいそう人目につかないように隠れていらっしゃったので、存じませんで...


意味2:他動詞

こらえる、我慢する、感情を抑えて耐える

[出典]:帚木 源氏物語
忍ぶれど、涙こぼれ初めぬれば...」

[訳]こらえても、涙があふれ始めてしまうので...




②バ行四段段活用

意味はバ行上二段活用のときと同じであるが、バ行四段活用の活用は以下の通り。
未然形しのば
連用形しのび
終止形しのぶ
連体形しのぶ
已然形しのべ
命令形しのべ

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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