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古文単語「うれへ/憂へ/愁へ」の意味・解説【名詞】

著者名: 走るメロス
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うれへ/憂へ/愁へ

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名詞

意味1

訴え、ぐち、泣き言

[出典]留志長者のこと 宇治拾遺物語
「帝に憂へ申せば、『母上に問へ。』と仰せあれば...」

[訳]:帝に訴え申し上げると、「母に訪ねなさい。」とご命令があるので、母に尋ねると...


意味2

悲しみ、悲哀、嘆き

[出典]:御幸 源氏物語
憂へにたへず、漏らし聞こしめさせし心地なむしはべる。」

[訳]悲しみをこらえきれず、お打ち明け申しあげたような気が致します。


意味3

不安、心配

[出典]若紫 源氏物語
「この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給むや。世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の憂へ忘れ、齢伸ぶる人の御ありさまなり。いで御消息聞こえむ。」

[訳]:世間で評判が高くていらっしゃる光源氏を、このような機会に見申し上げなさいませんか。世を捨てた(私のような)法師の心の中にも、たいそう世間の不安を忘れて、寿命が延びるような(気がする光源氏の)ご様子です。さあ、ご挨拶を申し上げましょう。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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