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古文単語「げに/実に」の意味・解説【副詞】

著者名: 走るメロス
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げに/実に

このテキストでは、古文単語「げに/実に」の意味、解説とその使用例を記しています。

副詞

意味1

(他人の言葉や前述の内容をうけて)
なるほど、いかにも

[出典]枕草子 清少納言
「あはれなることなど、人のいひ出で、うち泣きなどするに、げにいとあはれなりなど聞きながら、涙のつと出で来ぬ、いとはしたなし。」

[訳]:しみじみと心打たれることなどを、人がし出して、(その人が)ふと泣たりなどしている時に、なるほどとても気の毒だと思い聞きながら、涙がすぐに出てこないことは、とてもきまりが悪い。


意味2

(ある事象を現実だと認めて)
本当に

[出典]発心集
「このこと、げにとおぼえず。」

[訳]:(目の前に現れた蓮花城の霊に対して、)これは、本当だとは思えません。




意味3

(文意を強調して)
実に、まったく

[出典]:源氏物語 紫式部
「...いと恥づかしうなむ」とて、げにえ堪ふまじく泣いたまふ。 」

[訳]:「...たいへん恥ずかしくて。」といって、まったく我慢できそうになくお泣きになる。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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