テストに役立つ!『若紫・北山の垣間見・若紫との出会ひ』の品詞分解・敬意の向き
このテキストでは、
源氏物語の一節『
若紫』の「
尼君、『
いで、あな幼や〜」から始まる部分の品詞分解を記しています。「
北山の垣間見」や「
若紫との出会ひ」、「
若紫の君」とする書籍もあるようです。
前回のテキスト
「日もいと長きにつれづれなれば〜」の品詞分解
現代語訳
尼君、「いで、あな幼や〜」の現代語訳と解説
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「若紫・北山の垣間見③」完全攻略一問一答!テスト対策はこれでOK!
源氏物語とは
源氏物語は平安中期に成立した長編小説です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた
紫式部が作者とするのが通説です。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■尼君、「いで、あな幼や。言ふかひなうものし給ふかな。おのがかく今日明日におぼゆる命をば、何とも思したらで、雀慕ひ給ふほどよ。
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 尼君、 | ー | ー |
| 「いで、 | 感動詞 | ー |
| あな | 感動詞 | ー |
| 幼 | ク活用の形容詞「をさなし」の語幹 | ー |
| や。 | 間投助詞 | ー |
| 言ふかひなう | ク活用の形容詞「いふかひなし」の連用形「いふかひなく」のウ音便 | ー |
| ものし | サ行変格活用「ものす」の連用形 | ー |
| 給ふ | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の連体形 | 尼君→紫の上 |
| かな。 | 詠嘆の終助詞 | ー |
| おの | 代名詞 | ー |
| が | 格助詞 | ー |
| かく | 副詞 | ー |
| 今日明日 | ー | ー |
| に | 格助詞 | ー |
| おぼゆる | ヤ行下二段活用「おぼゆ」の連体形 | ー |
| 命 | ー | ー |
| を | 格助詞 | ー |
| ば、 | 係助詞 | ー |
| 何 | 代名詞 | ー |
| と | 格助詞 | ー |
| も | 係助詞 | ー |
| 思し | サ行四段活用「おぼす」の連用形 | 尼君→紫の上 |
| たら | 存続の助動詞「たり」の未然形 | ー |
| で、 | 打消の接続助詞 | ー |
| 雀 | ー | ー |
| 慕ひ | ハ行四段活用「したふ」の連用形 | ー |
| 給ふ | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の連体形 | 尼君→紫の上 |
| ほど | ー | ー |
| よ。 | 終助詞 | ー |
■罪得ることぞと、常に聞こゆるを、心憂く。」とて、「こちや。」と言へばついゐたり。
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 罪 | ー | ー |
| 得る | ア行下二段活用「う」の連体形 | ー |
| こと | ー | ー |
| ぞ | 係助詞 | ー |
| と、 | 格助詞 | ー |
| 常に | 副詞 | ー |
| 聞こゆる | 謙譲語。ヤ行下二段活用「きこゆ」の連体形 | 尼君→紫の上 |
| を、 | 接続助詞 | ー |
| 心憂く。」 | ク活用の形容詞「心憂し」の連用形 | ー |
| と | 格助詞 | ー |
| て、 | 接続助詞 | ー |
| 「こち | 代名詞 | ー |
| や。」 | 間投助詞 | ー |
| と | 格助詞 | ー |
| 言へ | ハ行四段活用・已然形 | ー |
| ば | 接続助詞 | ー |
| ついゐ | ワ行上一段活用・連用形。「ついゐる」は、「つきいる」のイ音便からなった言葉 | ー |
| たり。 | 完了の助動詞「たり」の終止形 | ー |
■面つきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、髪ざし、いみじううつくし。
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 面つき | ー | ー |
| いと | 副詞 | ー |
| らうたげに | ナリ活用の形容動詞「らうたげなり」の連用形 | ー |
| て、 | 接続助詞 | ー |
| 眉 | ー | ー |
| の | 格助詞 | ー |
| わたり | ー | ー |
| うちけぶり、 | ラ行四段活用「うちけぶる」の連用形 | ー |
| いはけなく | ク活用の形容詞「いはけなし」の連用形 | ー |
| かいやり | ラ行四段活用・連用形。「かいやる」は「かきやる」のイ音便からなった言葉 | ー |
| たる | 完了の助動詞・連体形 | ー |
| 額つき、 | ー | ー |
| 髪ざし、 | ー | ー |
| いみじう | シク活用の形容詞「いみじ」の連用形「いみじく」のウ音便 | ー |
| うつくし。 | シク活用の形容詞「うつくし」の終止形 | ー |
■ねびゆかむさまゆかしき人かなと、目とまり給ふ。
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| ねびゆか | カ行四段活用「ねびゆく」の未然形 | ー |
| む | 婉曲の助動詞「む」の連体形 | ー |
| さま | ー | ー |
| ゆかしき | シク活用の形容詞「ゆかし」の連体形 | ー |
| 人 | ー | ー |
| かな | 終助詞 | ー |
| と、 | 格助詞 | ー |
| 目 | ー | ー |
| とまり | ラ行四段活用「とまる」の連用形 | ー |
| 給ふ。 | 尊敬の補助動詞・ハ行四段活用「たまふ」の終止形 | 作者→光源氏 |
■さるは、限りなう心を尽くし聞こゆる人に、いとよう似奉れるが、まもらるるなりけりと思ふにも、涙ぞ落つる。
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| さるは、 | 接続詞 | ー |
| 限りなう | ク活用の形容詞「かぎりなし」の連用形「かぎりなく」のウ音便 | ー |
| 心 | ー | ー |
| を | 格助詞 | ー |
| 尽くし | サ行四段活用「つくす」の連用形 | ー |
| 聞こゆる | 謙譲の補助動詞・ヤ行下二段活用「きこゆ」の連体形 | 光源氏→藤壺 |
| 人 | ー | ー |
| に、 | 格助詞 | ー |
| いと | 副詞 | ー |
| よう | ク活用の形容詞「よし」の連用形「よく」のウ音便 | ー |
| 似 | ナ行上一段活用「にる」の連用形 | ー |
| 奉れ | 謙譲の補助動詞・ラ行四段活用「たてまつる」の已然形 | 光源氏→藤壺 |
| る | 存続の助動詞「り」の連体形 | ー |
| が、 | 格助詞 | ー |
| まもら | ラ行四段活用「まもる」の未然形 | ー |
| るる | 自発の助動詞「らる」の連体形 | ー |
| なり | 断定の助動詞「なり」の連用形 | ー |
| けり | 詠嘆の助動詞「けり」の終止形 | ー |
| と | 格助詞 | ー |
| 思ふ | ハ行四段活用「おもふ」の連体形 | ー |
| に | 格助詞 | ー |
| も、 | 係助詞 | ー |
| 涙 | ー | ー |
| ぞ | 係助詞 | ー |
| 落つる。 | タ行上二段活用「おつ」の連体形 | ー |
つづき
「尼君、髪をかきなでつつ〜」の品詞分解
現代語訳
尼君、「いで、あな幼や〜」の現代語訳と解説
関連テキスト
・源氏物語「
桐壷・光源氏の誕生」
・源氏物語「
夕顔・廃院の怪」
・源氏物語「
葵・物の怪の出現」
・源氏物語「
須磨・須磨の秋」
・源氏物語「
澪標・住吉参詣」
・源氏物語「
薄雲・母子の別れ・明石の君の苦悩」
・源氏物語「
若菜上・夜深き鶏の声」
・源氏物語「
御法・紫の上の死」
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は2億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。