新規登録 ログイン

9_80 ことば / 単語

古文単語「さるは/然るは」の意味・解説【接続詞】

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
さるは/然るは

このテキストでは、古文単語「さるは/然るは」の意味、解説とその使用例を記している。

接続詞

意味1

(順接を表し)
それというのも実は、というのも、その上

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「ねびゆかむさまゆかしき人かなと、目とまり給ふ。さるは、限りなう心を尽くし聞こゆる人に、いとよう似奉れるが...」

[訳]:成長して大人になっていくであろう様子を見てみたい人だなと、(光源氏は)目をおとめになります。というのも、(光の君が)限りなく恋い慕い申し上げている人に、(この少女が)たいへんよく似申し上げているので...


意味2

(逆接を表し)
そうではあるが、そうはいうものの

[出典]帰京 土佐日記
「中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。さるは、便りごとに物も絶えず得させたり。」

[訳]:隣の家とを隔てる垣根はあるけれど、(隣の家と私の家とは)一軒の家のようなものなので、(お隣さんが)望んで管理を引き受けたのだ。そうではあるが、機会のあるごとに(お礼の)品を(お隣には)絶えることなく与えてある。

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 27,674 pt 
 役に立った数 18 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。