つくす/尽くす
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「
つくす/尽くす」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
未然形 | つくさ |
連用形 | つくし |
終止形 | つくす |
連体形 | つくす |
已然形 | つくせ |
命令形 | つくせ |
■意味1:他動詞
使い果たす、終わりにする、なくす。
[出典]:万葉集
「馬の爪い尽くす極み...」
[訳]:馬のひづめを(走り減らして)使い果たすほど遠く...
■意味2:他動詞
ある限りを出し尽くす、全部出す。
[出典]:
帰京 土佐日記
「忘れがたく、口惜しきこと多かれど、え
尽くさず。」
[訳]:忘れることもできず、残念なことも多いが、(書き)
尽くすことはできない。
■意味3:他動詞
極める、その極限まで達する。
[出典]: 閑居の気味 方丈記
「まして、その数ならぬたぐひ、尽くしてこれを知るべからず」
[訳]:まして、その数にも入らない類の人々の数は、すべてを極めてこれを知ることはできないであろう。