社会保障制度
前回は日本の社会保障制度は、
社会保険、
公的扶助、
社会福祉、
公衆衛生の4つから成り立っていることを説明し、主に「社会保険」について詳しくみていきましたね。今回はその続きで、公的扶助、社会福祉、公衆衛生の3つについて詳しくみていきましょう!
公的扶助
公的扶助とは、要するに
生活保護のことです。やむを得ない事情によって収入がなくなってしまった場合や働けない状況にあるときに、憲法に定められている「文化的で最低限度の生活」を国が保障してくれます。生活扶助・教育扶助・住宅扶助・医療扶助・出産扶助・生業扶助・葬祭扶助・介護扶助の8種類があります。
社会福祉
社会福祉とは、
社会的弱者を保護・援助する目的の制度です。社会的弱者とは、母子家庭や障害者・高齢者などが当てはまります。
障害者福祉・高齢者福祉・児童福祉の3種類があります。
公衆衛生
公衆衛生とは、国民の健康を守るために生活環境や医療を整備・対策を講じることを言います。下水道の整備をする、病院を立てなおす、保健所での指導を行うなどがこれに該当します。
まとめ
以上、2回にわたってみてきました。日本国民は、この社会保障制度を受ける権利があります。しかし、もちろんながらただではありません。働くようになると、様々な名目でお金を国に預けることになります。(未成年の場合はお父さん、お母さんがかわりに負担してくれています。)最近では生活保護の不正受給や年金の未払いなどが問題となってきており、受給する側のモラルが求められる時代となっています。