「足ずりをして泣けどもかひなし。」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る
さわぎに、え聞かざりけり。
やうやう夜も
明けゆくに、
見れば、率て来し女も
なし。
足ずりをして泣けども
かひなし。
現代語訳・口語訳・意味
「あれえ。」と(女性は)言ったのですが、雷の鳴るやかましさで、(男はこれを)とても聞き取ることができませんでした。次第に夜も明けていくので、(男が蔵の中を)見ると、連れてきた女性もいません。(男は)
地団駄を踏むことをして泣くのですが、どうしようもありません。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 足ずり | 名詞 |
| を | 格助詞 |
| し | サ行変格活用「す」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 泣け | カ行四段活用「なく」の已然形 |
| ども | 接続助詞 |
| かひなし。 | 形容詞・ク活用「かひなし」の終止形 |
主な出典
【伊勢物語「芥川」】
「あなや。」と言ひけれど、神鳴るさわぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。足ずりをして泣けどもかひなし。