あゆみいづ/歩み出づ
このテキストでは、ダ行下二段活用の動詞「
あゆみいづ/歩み出づ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ダ行下二段活用
未然形 | あゆみいで |
連用形 | あゆみいで |
終止形 | あゆみいづ |
連体形 | あゆみいづる |
已然形 | あゆみいづれ |
命令形 | あゆみいでよ |
■意味:自動詞
歩いて外へ出る、歩いて現れる、立ち去る。
[出典]:
花山院の出家 大鏡
「と仰せられて、
歩み出でさせ給ふほどに、弘徽殿の女御の御文の、日ごろ破り残して御身も放たず御覧じけるを思し召し出でて...」
[訳]:と仰られて、
歩いてお出になるときに、(花山天皇は)弘徽殿の女御のお手紙で、普段破り捨てずに残して、肌身離さずご覧になっていたものをお思い出しになって...