をしむ/惜しむ
このテキストでは、マ行四段活用の動詞「
をしむ/惜しむ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
マ行四段活用
未然形 | をしま |
連用形 | をしみ |
終止形 | をしむ |
連体形 | をしむ |
已然形 | をしめ |
命令形 | をしめ |
■意味1:他動詞
もったいないと思う。惜しいと思う。
[出典]:
絵仏師良秀 宇治拾遺物語
「わたうたちこそ、させる能もおはせねば、ものをも
惜しみたまへ。」
[訳]:お前たちこそ、これといった才能もお持ちでないから、物を
惜しみなさるのだ。
■意味2:他動詞
大切にする、深く愛する、心から慈しむ。
※この用法の場合、「愛しむ」と表記することもある。
[出典]:幻 源氏物語
「花惜しみたまふ心ばへども深からず、いといはけなし。」
[訳]:花を慈しみなさる心なども深くなく、とても幼い。