「つれづれといともの悲しくておはしましけれ」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解・敬意の向き
原文
しひて御室に
まうでて拝み奉るに、
つれづれといともの悲しくて
おはしましければ...
現代語訳・口語訳・意味
(雪の中)無理に(惟喬親王の)御庵室に参上して拝み申し上げたところ、(惟喬親王は)
しんみりと大変悲しげな様子でいらっしゃったので...
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| つれづれと | 副詞 | ー |
| いと | 副詞 | ー |
| もの悲しく | シク活用の形容詞「ものがなし」の連用形 | ー |
| て | 接続助詞 | ー |
| おはしまし | サ行四段活用「おはします」の連用形 | 尊敬語:作者→惟喬親王 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 | ー |
主な出典
【伊勢物語「小野の雪」】
かくしつつ
まうでつかうまつりけるを、
思ひのほかに、御髪下ろして給うてけり。 正月に拝み奉らむとて、小野にまうでたるに、比叡の山のふもとなれば、雪いと
高し。
しひて御室にまうでて拝み奉るに、
つれづれといともの悲しくて
おはしましければ、
やや久しく候ひて、
いにしへのことなど
思ひ出で聞こえけり。