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1_80 古典:読み解き / 古文:文章の訳/読み解き

『多摩川にさらす手作りさらさらに 何そこの児のここだかなしき』現代語訳と解説

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集で詠まれている「多摩川にさらす手作りさらさらに 何そこの児のここだ悲しき」という歌について説明していきます。

原文

多摩川にさらす手作りさらさらに 何そこの児のここだかなしき

現代語訳

多摩川にさらしている手作りの布のように、なんでこの子は特別に可愛いのだろうか

解説

この歌は作者が不明なのですが、万葉集の中でもよく登場してくる句です。東国(都からみて東側。いわゆる田舎)を詠んだ歌ということで、この手のものは東歌と言われます。

手作りで布を作るときに、最終的に川の水にさらす必要があります。多摩川にさらした布の美しさと「その児」の可愛さをかけた句なのでしょう。「その児」は女性を表すのか、それとも幼い子供を表すのかは諸説あります。

「かなしき=悲しい」と訳さないように注意しましょう。古典では、「かなし=愛らしい」です。

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『教科書 伝え合う言葉 中学国語3』 教育出版
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書ガイド 中学国語3 伝え合う言葉』日本教育システム

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