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ことば / 単語 古文単語「たかし/高し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著者名:
走るメロス
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たかし/高し
このテキストでは、ク活用の形容詞「 たかし/高し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | たかく | たかから |
連用形 | たかく | たかかり |
終止形 | たかし | ◯ |
連体形 | たかき | たかかる |
已然形 | たかけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | たかかれ |
■意味1
高く積もっている。
[出典]: 雪のいと高う降りたるを 枕草子
「雪のいと 高う降りたるを...」
[訳]:雪がたいそう 高く降り 積もっているのに...
■意味2
高い、上の方にある。
[出典]: 高名の木登り 徒然草
「高名の木登りと言ひし男、人をおきてて、 高き木に登せてこずゑを切らせしに...」
[訳]:名高い木登りと言った男が、人に指示をして、 高い木に登らせて梢を切らせていたところ...
■意味3
身分や家柄が高い、高貴だ、優れている。
[出典]: ゆく河の流れ 方丈記
「たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、 高き、卑しき、人の住まひは...」
[訳]:宝石を敷き詰めたように美しい都の中に、棟を並べ、屋根の高さを競っている、 身分の高い者や、低い者の住まいは...
■意味4
声や音が大きい。
[出典]: 中納言参りたまひて 枕草子
「...と、言 高くのたまへば...」
[訳]:...と声を 大きくおっしゃるので...
■意味5
有名だ、評判が高い、広く知れ渡っている。
[出典]:桐壷 源氏物語
「先帝の四の宮の、御容貌優れたまへる聞こえ高くおはします...」
[訳]:先帝の第四皇女で、ご容貌が優れていらっしゃるという評判が高くていらっしゃる...
■意味6
時間的に遠い、年を経ている、年をとっている。
[出典]:宇治拾遺物語
「年高くなりて、西の京に住みけり。」
[訳]:年をとってから、西の京に住んだ。
■意味7
値段が高い。
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紫式部,
源氏物語,
清少納言,
枕草子,
徒然草,
単語,
形容詞,
ク活用,
鴨長明,
方丈記,
古文単語,
高名の木登り,
宇治拾遺物語,
兼好法師,
雪のいと高う降りたるを,
中納言参りたまひて,
ゆく河の流れ,
解説,
意味,
桐壷,
たかし,
高し,
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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂 |
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse |
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