「思ひのほかに、御髪下ろして給うてけり」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解・敬意の向き
原文
かくしつつ
まうでつかうまつりけるを、
思ひのほかに、御髪下ろして給うてけり。
現代語訳・口語訳・意味
(馬の頭は)このようにしながら参上しお仕え申し上げていたのですが、
思いがけなく、(惟喬親王は)髪をそって出家なさってしまいました。
品詞分解
| 単語 | 品詞 | 敬意の向き |
| 思ひのほかに、 | ナリ活用の形容動詞「おもひのほかなり」の連用形、または名詞「思ひ」+格助詞「の」+名詞「ほか」+格助詞「に」 | ー |
| 御髪 | 名詞 | ー |
| 下ろし | サ行四段活用「おろす」の連用形 | ー |
| 給う | ハ行四段活用「たまふ」の連用形のウ音便 | 尊敬の補助動詞:作者→惟喬親王 |
| て | 完了の助動詞「つ」の連用形 | ー |
| けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 | ー |
主な出典
【伊勢物語「小野の雪」】
かくしつつ
まうでつかうまつりけるを、
思ひのほかに、御髪下ろして給うてけり。 正月に拝み奉らむとて、小野にまうでたるに、比叡の山のふもとなれば、雪いと
高し。
しひて御室にまうでて拝み奉るに、
つれづれといともの悲しくて
おはしましければ、
やや久しく候ひて、
いにしへのことなど
思ひ出で聞こえけり。