■人のもとにわざと清げに書きてやりつる文の返事、いまは持て来ぬらむかし、あやしう遅き、と待つほどに、
| 人 | ー |
| の | 格助詞 |
| もと | ー |
| に | 格助詞 |
| わざと | 副詞 |
| 清げに | 形容動詞・ナリ活用・連用形 |
| 書き | カ行四段活用・連用形 |
| て | 接続助詞 |
| やり | ラ行四段活用・連用形 |
| つる | 完了の助動詞・連体形 |
| 文 | ー |
| の、 | 格助詞 |
| 返事 | ー |
| いま | 副詞 |
| は | 係助詞 |
| 持て来 | カ行変格活用・連用形 |
| ぬ | 強意の助動詞・終止形 |
| らむ | 現在推量の助動詞・終止形 |
| かし、 | 終助詞 |
| あやしう | 形容詞・シク活用・連用形のウ音便 |
| 遅き、 | 形容詞・ク活用・連体形 |
| と | 格助詞 |
| 待つ | タ行四段活用・連体形 |
| ほど | ー |
| に、 | 格助詞 |
■ありつる文、立文をも結びたるをも、いときたなげにとりなし、ふくだめて、上に引きたりつる墨など消へて、
| ありつる | ラ変動詞「あり」の連用形+完了の助動詞「つ」の連体形 |
| 文、 | ー |
| 立文 | ー |
| を | 格助詞 |
| も | 係助詞 |
| 結び | バ行四段活用・連用形 |
| たる | 存続の助動詞・連体形 |
| を | 格助詞 |
| も、 | 係助詞 |
| いと | 副詞 |
| きたなげに | 形容動詞・ナリ活用・連用形 |
| とりなし、 | サ行四段活用・連用形 |
| ふくだめ | マ行下二段活用・連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| 上 | ー |
| に | 格助詞 |
| 引き | カ行四段活用・連用形 |
| たり | 存続の助動詞・連用形 |
| つる | 完了の助動詞・連体形 |
| 墨 | ー |
| など | 副助詞 |
| 消え | ヤ行下二段活用・連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
■「おはしまさざりけり。」もしは、「御物忌みとて取り入れず。」と言ひて持て帰りたる、いとわびしく、すさまじ。
| 「おはしまさ | サ行四段活用・未然形 |
| ざり | 打消の助動詞・連用形 |
| けり。」 | 過去または詠嘆の助動詞・終止形 |
| もしは、 | 接続詞 |
| 「御物忌み | ー |
| とて | 格助詞(または格助詞「と」+接続助詞「て」) |
| 取り入れ | ラ行下二段活用・未然形 |
| ず。」 | 打消の助動詞・終止形 |
| と | 格助詞 |
| 言ひ | ハ行四段活用・連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 持 | タ行四段活用・連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 帰り | ラ行四段活用・連用形 |
| たる、 | 完了の助動詞・連体形 |
| いと | 副詞 |
| わびしく、 | 形容詞・シク活用・連用形 |
| すさまじ。 | 形容詞・シク活用・終止形 |
※現代語訳:
『すさまじきもの(すさまじきもの。昼吠ゆる犬〜)』の現代語訳
関連テキスト
・枕草子『
春はあけぼの』
・枕草子『
宮に初めて参りたるころ』
・枕草子『
二月つごもりごろに』
・枕草子『
うつくしきもの』
・枕草子『
雪のいと高う降りたるを』
・枕草子『
九月ばかり』
・枕草子『
ありがたきもの』
・枕草子『
はしたなきもの』
・枕草子『
すさまじきもの』
・枕草子『
中納言殿参り給ひて』
・枕草子『
大納言殿参り給ひて』
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。