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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

高校古文『天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも』訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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百人一首(7)阿倍仲麿/歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解


天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし 月かも


このテキストでは、百人一首古今和歌集に収録されている歌「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」の原文、現代語訳・口語訳、品詞分解とその解説を記しています。この歌は紀貫之が書いた土佐日記にも引用されています



百人一首とは

百人一首は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した公家・藤原定家が選んだ和歌集です。100人の歌人の和歌を、1人につき1首ずつ選んで作られています。

古今和歌集とは

古今和歌集(こきんわかしゅう)は、平安時代前期の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)です。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令により編集された和歌集のことです。


原文

天の原振りさけ見れ(※1)春日なる(※2)三笠の山出でし月かも

ひらがなでの読み方

あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも



現代語訳(口語訳)

広々とした空をはるかに仰ぎ見ると、(私のふるさとの)春日にある三笠の山の上に出る月(と同じ月)であることよ。

解説・鑑賞のしかた

遣唐使として派遣された阿倍仲麻呂(百人一首では阿倍仲麿)が、唐から日本に帰るときに詠んだ歌です。船の乗り場であちらの国の人が、仲麻呂の送別会をして別れを惜しんで、漢詩を作ったりしていました。それに飽き足らなかったのでしょうか、彼らは満月が出るまでそこに留まりました。月は海から出てきたのですが、この海を天上界(天の原)と例え、上った月の情景を表現した歌です。

結局、阿倍仲麻呂は船の難破により帰国することは叶わず、唐で没しました。

単語

(※1)春日なる「春日にある」の意。春日とは、今の奈良県奈良市
(※2)三笠の山奈良市の春日神社あたりにある山


品詞分解

※名詞は省略しています。



天の原
振りさけ見れマ行上一段活用「ふりさけみる」の已然形
接続助詞
春日
なる存在の助動詞「なり」の連体形
三笠の山
格助詞
出でダ行下二段活用「いづ」の連用形
過去の助動詞「き」の連体形
かも詠嘆の終助詞


著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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『教科書 精選国語総合』 大修館書店
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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