はじめに
"x+3>0" や"x-6<0"のような式を
1次不等式と言いました。
方程式に2次方程式があるのと同じように、不等式にも
2次不等式と呼ばれる計算式があります。
2次不等式

、
2次不等式とは、上記のようなものです。
xが2乗になっているので2次不等式ですね。これがxの3乗であれば3次方程式、3次不等式と呼びます。
解き方が1次不等式のそれとは勝手が違ってきますので、この解き方について説明しましょう。
2次不等式の解き方
この問題を一緒に解いてみましょう。
まず、1次不等式の計算と同じように、
左辺と右辺に同じ記号、同じタイプの数字を移項させます。
さてこの数式は、
2乗しても4より小さくなる数がxの範囲であることを意味しています。
■正の数の範囲
例えば1は2乗しても4より小さくなるので、このxの範囲に含まれます。
では2はどうでしょうか?
2は2乗すると4となりますのでxの範囲には含まれません。
つまりxは2よりも小さい数 「x<2」であることがわかります。
■負の数の範囲
一方で今度はマイナスの数を見なくてはなりません。
同じように、-1は2乗しても4より小さい数ですのでxの範囲に含まれます。
-2ですと、2乗すると4となるのでxの範囲には含まれません。
つまりxは-2よりも大きい数字 「-2<x」であることがわかります。
以上のことからxのとる範囲は、 「
-2<x<2」 となります。
このように、
正の数と負の数の場合をそれぞれ考えなければいけないのが2次不等式の計算です。2次方程式の解き方と似ていますね。