テスト対策に!古今著聞集『能は歌詠み』の品詞分解
このテキストでは、
古今著聞集の一節『
能は歌詠み』(
花園の左大臣の家に、初めて参りたりける侍の〜)の品詞分解を記しています。
現代語訳
古今著聞集『能は歌詠み』の現代語訳と解説
古今著聞集とは
古今著聞集は、鎌倉時代に
橘成季(たちばな の なりすえ)によって編纂された世俗説話集です。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■花園の左大臣の家に、初めて参りたりける侍の、名簿のはしがきに、「能は歌詠み。」と書きたりけり。
花園 | ー |
の | 格助詞 |
左大臣 | ー |
の | 格助詞 |
家 | ー |
に、 | 格助詞 |
初めて | 副詞 |
参り | ラ行四段活用・連用形 |
たり | 完了の助動詞・連用形 |
ける | 過去の助動詞・連体形 |
侍 | ー |
の、 | 格助詞 |
名簿 | ー |
の | 格助詞 |
はしがき | ー |
に、 | 格助詞 |
「能 | ー |
は | 係助詞 |
歌詠み」 | ー |
と | 格助詞 |
書き | カ行四段活用・連用形 |
たり | 完了の助動詞・連用形 |
けり。 | 過去の助動詞・終止形 |
■大臣、秋のはじめに、南殿に出でて、はたおりの鳴くを愛しておはしましけるに、暮れければ、「下格子に、人参れ。」と仰せられけるに、
大臣、 | ー |
秋 | ー |
の | 格助詞 |
はじめ | ー |
に、 | かく思う |
南殿 | ー |
に | 格助詞 |
出で | ダ行下二段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
はたおり | ー |
の | 格助詞 |
鳴く | カ行四段活用・連体形 |
を | 格助詞 |
愛し | サ行変格活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
おはしまし | 補助動詞・サ行四段活用・連用形 |
ける | 過去の助動詞・連体形 |
に、 | 格助詞 |
暮れ | ラ行下二段活用・連用形 |
けれ | 過去の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
「下格子 | ー |
に、 | 格助詞 |
人 | ー |
参れ。」 | ラ行四段活用・命令形 |
と | 格助詞 |
仰せ | サ行下二段活用・未然形 |
られ | 尊敬の助動詞・連用形 |
ける | 過去の助動詞・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
■「蔵人の五位たがひて、人も候はぬ。」と申して、この侍参りたるに、「ただ、さらば、汝下ろせ。」と仰せられければ、参りたるに、
「蔵人 | ー |
の | 格助詞 |
五位 | ー |
たがひ | ハ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
人 | ー |
も | 係助詞 |
候は | ハ行四段活用・未然形 |
ぬ。」 | 打消の助動詞・連体形 |
と | 格助詞 |
申し | サ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
こ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
侍 | ー |
参り | ラ行四段活用・連用形 |
たる | 完了の助動詞・連体詞 |
に、 | 接続助詞 |
■「汝は歌詠みな。」とありければ、かしこまりて御格子下ろしさして候ふに、「このはたおりをば聞くや。一首仕うまつれ。」と仰せられければ、
「ただ、 | 副詞 |
さらば、 | 接続詞 |
汝 | ー |
下ろせ。」 | サ行四段活用・命令形 |
と | 格助詞 |
仰せ | サ行下二段活用・未然形 |
られ | 尊敬の助動詞・連用形 |
けれ | 過去の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
参り | ラ行四段活用・連用形 |
たる | 完了の助動詞・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
「汝 | ー |
は | 係助詞 |
歌詠み | ー |
な。」 | 終助詞 |
と | 格助詞 |
あり | ラ行変格活用・連用形 |
けれ | 過去の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
かしこまり | ラ行四段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
御格子 | ー |
下ろしさし | サ行四段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
候ふ | ハ行四段活用・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
「こ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
はたおり | ー |
をば | 格助詞「を」と係助詞「は」の連語 |
聞く | カ行四段活用・終助詞 |
や。 | 係助詞 |
一首 | ー |
仕うまつれ。」 | ラ行四段活用「つかうまつる」の命令形 |
と | 格助詞 |
仰せ | サ行下二段活用・未然形 |
られ | 尊敬の助動詞・連用形 |
けれ | 過去の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |