新規登録 ログイン

10_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説 その2

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加

原文(白文)

黄埃散漫風蕭索
雲桟縈紆登剣閣
峨眉山下少人行
旌旗無光日色薄
蜀江水碧蜀山青
聖主朝朝暮暮情
行宮見月傷心色
夜雨聞鈴腸断声

書き下し文

黄埃(こうあい)散漫風蕭索(しょうさく)
雲桟(うんさん)縈紆(えいう)剣閣に登る



峨眉山下人の行くこと少(まれ)に
旌旗(せいき)光無く日色薄し
蜀江(しょくこう)は水碧(みどり)にして蜀山は青く
聖主朝朝暮暮の情
行宮(あんぐう)に月を見れば心を傷ましむるの色
夜雨に鈴を聞けば腸(はらわた)断つの声

現代語訳

黄色い土ぼこりが舞い、風は物寂しく吹いています。
雲がかかるほど高いところにかけられた橋はうねうねと曲がり、(そこを通って)剣閣山に登っていきます。



峨眉山のふもとでは人の往来は少なく、
(皇帝の一行であることを示す)旗は輝きを失い、日の光も薄れて見えます。
蜀(国名)の川の水は緑色で、蜀の山は青く茂っていますが、
皇帝は朝夕と(彼女への)思いを募らせています。
仮の宮殿から月を見ると、心を痛める色合いがし、
夜、雨の中で鈴の音を聞いては、断腸の思いがします。

単語解説

旌旗旗、のぼり
行宮天皇や皇帝が旅の途中で、または御所を追われたときに本拠地とした仮の宮殿のこと


押韻

「索、閣、薄」と「青、情、声」がそれぞれ韻を踏んでいます。

1ページへ戻る
前のページを読む
2/3
次のページを読む

Tunagari_title
・白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説 その2

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 高等学校 古典B 漢文編』 三省堂

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 189,145 pt 
 役に立った数 39 pt 
 う〜ん数 18 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!