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白居易『長恨歌(漢皇重色思傾国〜)』書き下し文・現代語訳と解説 その1

著者名: 走るメロス
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白居易『長恨歌』原文・現代語訳と解説その1

このテキストでは、白居易が詠んだ『長恨歌』の書き下し文、現代語訳とその解説を行っています。長いので全文を12段に区切り、その都度書き下し文と現代語訳、解説を記しています。




・白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説
・白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説
・白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説
・白居易『長恨歌』書き下し文・現代語訳と解説


原文(白文)

漢皇重色思傾国
御宇多年求不得
楊家有女初長成 
養在深閨人未識
天生麗質難自棄 
一朝選在君王側
迴眸一笑百媚生 
六宮粉黛無顔色

■書き下し文

漢皇色を重んじて傾国を思ふ
御宇(ぎょう)多年求むれども得ず
楊家(ようか)に女(むすめ)有り初めて長成し
養はれて深閨(しんけい)に在り人未(いま)だ識(し)らず



天生の麗質自ら棄て難く
一朝選ばれて君王の側(かたわら)に在り
眸(ひとみ)を迴(めぐ)らして一笑すれば百媚(ひゃくび)生じ
六宮(りくきゅう)の粉黛(ふんたい)顔色(がんしょく)無し

■現代語訳

漢の皇帝は美女を好み(国を傾けるような)美女を欲していました。
在位中、長年探し求めましたが得ることはできませんでした。
(その頃)楊家に娘がいてようやく年ごろになったばかりでしたが、
家の奥にある婦人の部屋で育てられていたので、まだ世間には知られていませんでした。



(しかし)生まれ持った美しさは捨て置かれることはなく、
ある日突然選ばれて、皇帝の側に仕えることになりました。
(彼女が)瞳をめぐらせて一度ほほえめば何とも言えぬ艶かしさが生じ、
宮中の美人たちは色あせて(見えて)しまうほどです。

■単語解説

御宇政治を治めている間、在位中
初長成「初」は「ようやく」、「長成」は「年ごろになる」と訳す
深閨家の奥にある婦人の寝室
未識「未」は再読文字。「まだ〜(せ)ず」と読み、「まだ〜(し)ない」と訳す
粉黛美人


■押韻

「国、得、識、側、色」が韻を踏んでいます。

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『教科書 高等学校 古典B 漢文編』 三省堂
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店

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