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『門出・東路の道の果て』(東路の道の果てよりも〜)の品詞分解・更級日記

著者名: 走るメロス
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更級日記『門出(東路の道の果て・あこがれ)』の品詞分解

このテキストでは、更級日記の一節『門出』(東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを〜)の品詞分解を記しています。書籍によっては「東路の道の果て」や「あこがれ」などと題されるものもあるようです。





※現代語訳:更級日記『門出・東路の道の果て』の現代語訳


更級日記とは

更級日記は平安中期に書かれた回想録です。作者である菅原孝標女の人生の回想を通して、平安時代の人々の動向をうかがい知ることができる文学作品です。

品詞分解

※名詞は省略しています。





東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひ始めけることにか、世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、

東路
格助詞
格助詞
果て
より格助詞
も、係助詞
なほ副詞
奥つ方
格助詞
生ひ出でダ行下二段活用「おひいづ」の連用形
たる完了の助動詞「たり」の連体形
人、
いかばかり副詞
かは係助詞
あやしかりシク活用の形容詞「あやし」の連用形
けむ過去推量の助動詞「けむ」の連体形
を、接続助詞
いかに副詞
思ひ始めマ行下二段活用「おもひはじむ」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
こと
断定の助動詞「なり」の連用形
か、係助詞
世の中
格助詞
物語
格助詞
いふハ行四段活用「いふ」の連体形
もの
格助詞
あんラ行変格活用「あり」の連体形「ある」の撥音便
なる伝聞の助動詞「なり」の連体形
を、格助詞
いかで副詞
マ行上一段活用「みる」の未然形
ばや終助詞
格助詞
思ひハ行四段活用「おもふ」の連用形
つつ、接続助詞






つれづれなる昼間、よひゐなどに、姉、継母などやうの人々の、その物語、かの物語、光源氏のあるやうなど、ところどころ語るを聞くに、

つれづれなるナリ活用の形容動詞「つれづれなり」の連体形
昼間、
よひゐ
など副助詞
に、格助詞
姉、継母
など副助詞
やう
格助詞
人々
の、格助詞
代名詞
格助詞
物語、
代名詞
格助詞
物語、
光源氏
格助詞
あるラ行変格活用「あり」の連体形
やう
など、副助詞
ところどころ
語るラ行四段活用「かたる」の連体形
格助詞
聞くカ行四段活用「きく」の連体形
に、接続助詞






いとどゆかしさまされど、わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ。

いとど副詞
ゆかしさ
まされラ行四段活用「まさる」の已然形
ど、接続助詞
代名詞
格助詞
思ふハ行四段活用「おもふ」の連体形
まま
に、格助詞
そらにナリ活用の形容動詞「そらなり」の連用形
いかで副詞
係助詞
おぼえ語らラ行四段活用「おぼえかたる」の未然形
む。推量の助動詞「む」の連体形


【ちょっと復習「そらなり」の意味は?】

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