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源氏物語『葵(大殿には御物の怪いたう起こりて〜)』の品詞分解(文法・助動詞など)

著者名: 走るメロス
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源氏物語『葵』

ここでは、源氏物語の『葵』の章から、「大殿には御物の怪いたう起こりて」から始まる部分の品詞分解をしています。書籍によっては『葵の上』、『物の怪の出現』、『御息所のもの思い』とするものもあるようです。

現代語訳はこちら
「大殿には御物の怪いたう起こりて〜」の現代語訳と解説

品詞分解

※名詞は省略してあります。

大殿
に(格助詞)
は(係助詞)、
御物の怪
いたう(形容詞・ク活用・連用形のウ音便)
起こり(ラ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
いみじう(形容詞・シク活用・連用形のウ音便)
わづらひ(ハ行四段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・終止形)。

こ(代名詞)
の(格助詞)
御生霊、
故父大臣
の(格助詞)
御霊
など(副助詞)
言ふ(ハ行四段活用・連体形)
もの
あり(ラ行変格活用・終止形))
と(格助詞)
聞き(カ行四段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連体形)
に(格助詞)
つけ(カ行下二段活用・連用形)
て(接続助詞)、
思しつづくれ(ラ行下二段活用・已然形)
ば(接続助詞)、
身一つ
の(格助詞)
憂き(形容詞・ク活用・連体形)
嘆き
より(格助詞)
ほか
に(格助詞)

を(格助詞)
悪しかれ(形容詞・シク活用・命令形)
など(副助詞)
思ふ(ハ行四段活用・連体形)

も(係助詞)
なけれ(形容詞・ク活用・已然形)
ど(接続助詞)、
もの思ひ
に(格助詞)
あくがる(ラ行下二段活用・終止形)
なる(伝聞の助動詞・連体形)

は(係助詞)、
さ(副詞)
も(係助詞)
や(係助詞)
あら(ラ行変格活用・未然形)
む(推量の助動詞・連体形)
と(格助詞)
思し知ら(ラ行四段活用・未然形)
るる(自発の助動詞・連体形)
こと
も(係助詞)
あり(ラ行変格活用・終止形)。

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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 精選古典B』大修館

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