徒然草『悲田院の堯蓮上人は』
このテキストでは、
徒然草一節『
悲田院の堯蓮上人は』の品詞分解を記しています。
※現代語訳:
徒然草『悲田院の堯蓮上人は』のわかりやすい現代語訳
※徒然草は
兼好法師によって書かれたとされる随筆です。
清少納言の『
枕草子』、
鴨長明の『
方丈記』と並んで「
古典日本三大随筆」と言われています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■悲田院の尭蓮上人は、俗姓は三浦の某とかや、双無き武者なり。
悲田院 | ー |
の | 各所 |
堯蓮上人 | ー |
は、 | 係助詞 |
俗姓 | ー |
は | 係助詞 |
三浦 | ー |
の | 格助詞 |
某 | ー |
と | 格助詞 |
か | 係助詞 |
や、 | 係助詞 |
双無き | 形容詞・ク活用・連体形 |
武者 | ー |
なり。 | 断定の助動詞・終止形 |
■故郷の人の来たりて、物語すとて、「あづま人こそ、言ひつることは頼まるれ、都の人は、こと受けのみよくて、実なし。」と言ひしを、
故郷 | ー |
の | 格助詞 |
人 | ー |
の | 格助詞 |
来たり | ラ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
物語す | サ行変格活用・終止形 |
と | 格助詞 |
て、 | 接続助詞 |
「吾妻人 | ー |
こそ、 | 係助詞 |
言ひ | ハ行四段活用・連用形 |
つる | 完了の助動詞・連体形 |
こと | ー |
は | 係助詞 |
頼ま | マ行四段活用・未然形 |
るれ、 | 可能の助動詞・已然形 |
都 | ー |
の | 格助詞 |
人 | ー |
は、 | 係助詞 |
こと受け | ー |
のみ | 副助詞 |
よく | 形容詞・ク活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
実 | ー |
なし。」 | 形容詞・ク活用・終止形 |
と | 格助詞 |
言ひ | ハ行四段活用・連用形 |
し | 過去の助動詞・連体形 |
を、 | 格助詞 |
■聖、「それはさこそおぼすらめども、己は都に久しく住みて、慣れて見侍るに、人の心劣れりとは思ひ侍らず。
聖、 | ー |
「それ | 代名詞 |
は | 係助詞 |
さ | 副詞 |
こそ | 係助詞 |
おぼす | サ行四段活用・終止形 |
らめ | 現在推量の助動詞・已然形 |
ども、 | 接続助詞 |
己 | ー |
は | 係助詞 |
都 | ー |
に | 格助詞 |
久しく | 形容詞・シク活用・連用形 |
住み | マ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
慣れ | ー |
て | 接続助詞 |
見 | マ行上一段活用・連用形 |
侍る | 丁寧の補助動詞・ラ行変格活用・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
人 | ー |
の | 格助詞 |
心 | ー |
劣れ | ラ行四段活用・已然形 |
り | 存続の助動詞・終止形 |
と | 格助詞 |
は | 係助詞 |
思ひ | ハ行四段活用・連用形 |
侍ら | 丁寧の補助動詞・ラ行変格活用・未然形 |
ず。 | 打消の助動詞・終止形 |