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高校古文『駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人にあはぬなりけり』わかりやすい現代語訳と品詞分解 |
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著作名:
走るメロス
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『駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人にあはぬなりけり』現代語訳と解説
このテキストでは、伊勢物語の9段『東下り』そして『新古今和歌集』に収録されている歌「駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人に逢はぬなりけり」のわかりやすい現代語訳・口語訳と解説(序詞など)、そして品詞分解をしています。
原文
駿河なる 宇津の山べの うつつにも 夢にも人に 逢はぬなりけり
ひらがなでの読み方
するがなる うつのやまべの うつつにも ゆめにもひとに あはぬなりけり
現代語訳
駿河にある宇津の山のほとり(に来ていますが)、(その「うつ」という名のように)現実でも夢の中でも(あなたに)逢わないことですよ。
解説
この歌の作者は在原業平です。新古今和歌集の詞書によると、東国への旅の道中、駿河の宇津で出会った顔見知りの人に、都に残してきた愛しい人のもとに届けてほしいと託した歌とされています。
当時は、夢に恋しい人が現れないのはその人が自分のことを思ってくれていないからだと考えられており、「あなたは私のことを忘れしまい、思ってくれていないのですね」というメッセージが詠み込まれています。
主な技法・単語解説
■序詞
第一句と第二句は、「宇津」と「うつつ」を導く序詞。
■単語
| 宇津の山 | 現在の静岡県静岡市駿河区宇津ノ谷と藤枝市岡部町岡部坂下の境にある峠 |
| うつつ | ここでは「目が覚めている状態、現実」の意味で訳す |
品詞分解
※名詞は省略しています。
| 駿河 | ー |
| なる | 存在の助動詞「なり」の連体形 |
| 宇津 | ー |
| の | 格助詞 |
| 山べ | ー |
| の | 格助詞 |
| うつつ | ー |
| に | 格助詞 |
| も | 係助詞 |
| 夢 | ー |
| に | 格助詞 |
| も | 係助詞 |
| 人 | ー |
| に | 格助詞 |
| あは | ハ行四段活用「あふ」の未然形 |
| ぬ | 打消の助動詞「ず」の連体形 |
| なり | 断定の助動詞「なり」の連用形 |
| けり | 詠嘆の助動詞「けり」の終止形 |
関連テキスト
・伊勢物語『初冠』
・伊勢物語『東下り』
・伊勢物語『芥川・白玉か』
・伊勢物語『筒井筒』
・伊勢物語『あづさ弓(梓弓)』
・伊勢物語『すける物思ひ』
・伊勢物語『渚の院』
・伊勢物語『小野の雪』
・伊勢物語『さらぬ別れ』
・伊勢物語『月やあらぬ』
・伊勢物語『通ひ路の関守』
・伊勢物語『ゆく蛍』
・伊勢物語『狩りの使ひ』
・伊勢物語『つひにゆく道』
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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