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古文単語「たちならぶ/立ち並ぶ」の意味・解説【バ行四段活用/バ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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たちならぶ/立ち並ぶ

このテキストでは、古文単語「たちならぶ/立ち並ぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「たちならぶ/立ち並ぶ」には
①バ行四段活用
②バ行下二段活用
の用法がある。

①バ行四段段活用

未然形たちならば
連用形たちならび
終止形たちならぶ
連体形たちならぶ
已然形たちならべ
命令形たちならべ


意味1:自動詞

立って並ぶ、一緒に並ぶ

[出典]漂泊の思ひ・旅立ち 奥の細道
「これを矢立の初めとして行く道なほ進まず。人々は途中に立ち並びて、後ろ影の見ゆるまではと見送るなるべし。」

[訳]:これを(旅で使う)矢立ての書き始めとして(出発したが)行く道はやはり(足が)進まない。(私たちを見送ってくれている)人たちは途中に一緒に並んで、(私たちの)後姿が見えるまではと見送ってくれるのだろう。


意味2:自動詞

匹敵する、肩を並べる、同じほどである

[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「我が丈たちならぶまで養ひ奉りたる我が子を...」

[訳]:私の背丈と同じほどになるまで養い申し上げた我が子を...




②バ行下二段活用

未然形たちならべ
連用形たちならべ
終止形たちならぶ
連体形たちならぶる
已然形たちならぶれ
命令形たちならべよ


意味1:他動詞

同等に扱う、同じ程度のものと考える

[出典]:玉鬘 源氏物語
「さりとも明石の列には、立ち並べたまはざらまし。」

[訳]:そうだとしても明石の君なみには、同等に扱いなさらないでしょう。


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