|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
枕草子『宮に初めて参りたるころ』(昼つかた〜)現代語訳・口語訳と文法解説 |
著作名:
走るメロス
56,983 views |
枕草子『宮に初めて参りたるころ』
ここでは、枕草子『宮に初めて参りたるころ』の「昼つかた、『今日は、なほ参れ。』」から始まる部分の現代語訳・口語訳とその解説をしています。
※『宮に初めて参りたるころ』(宮に初めて参りたるころ、もののはづかしきことの数知らず〜)の現代語訳
原文(本文)
昼つかた、
「今日は、(※1)なほ参れ。雪に曇りてあらはにもあるまじ。」
など、たびたび召せば、この局のあるじも、
と、ただいそがしに出だし立つれば、(※3)あれにもあらぬ心地すれど参るぞ、いと苦しき。火焼屋の上に降り積みたるも、(※4)めづらしう、をかし。
現代語訳(口語訳)
昼ごろ、
「今日は、やはり参上しなさい。雪雲で(空が)曇っているので(姿が)丸見えでもないでしょう。」
などと、(中宮様が)何度もお呼び寄せになるので、この部屋の主(である女房)も、
「みっともないですよ。ひたすらそのように引きこもってばかりいてよいのでしょうか、いやよくないです。あっけないほど(簡単に中宮様の)御前へのお目通りが許されているということは、(中宮様が)そのようにお思いになることがあってのことでしょう。(中宮様の)ご好意にそむくのは気に食わないことですよ。」
と言って、ひたすらせきたてて出仕させるので、無我夢中の気持ちがするけれど(中宮様のもとへ)参上するのは、とてもつらいものです。(雪が)火焼屋の上に降り積もっているのも、すばらしく、趣があるものです。
■次ページ:品詞分解と単語・文法解説
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
枕草子『宮に初めて参りたるころ』現代語訳・口語訳と文法解説
>
源氏物語『若菜上・柏木と女三宮』(御几帳どもしどけなく引きやりつつ〜)の現代語訳と解説
>
古文単語「ひとりごつ/独りごつ」の意味・解説【タ行四段活用】
>
高校古文『駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人にあはぬなりけり』わかりやすい現代語訳と品詞分解
>
徒然草『今日はそのことをなさんと思へど』 わかりやすい現代語訳と解説
>
万葉集「春さればまづ咲くやどの梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ」の現代語訳と解説
>
最近見たテキスト
枕草子『宮に初めて参りたるころ』(昼つかた〜)現代語訳・口語訳と文法解説
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
注目テキスト