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枕草子『宮に初めて参りたるころ』(昼つかた〜)現代語訳・口語訳と文法解説
著作名: 走るメロス
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枕草子『宮に初めて参りたるころ』

ここでは、枕草子『宮に初めて参りたるころ』の「昼つかた、『今日は、なほ参れ。』」から始まる部分の現代語訳・口語訳とその解説をしています。

『宮に初めて参りたるころ』(宮に初めて参りたるころ、もののはづかしきことの数知らず〜)の現代語訳

原文(本文)

昼つかた
「今日は、(※1)なほ参れ。雪に曇りてあらはにもあるまじ。」

など、たびたび召せば、この局のあるじも、
見苦し(※2)さのみやはこもりたらむとする。あへなきまで御前許されたるは、さおぼしめすやうこそあらめ。思ふにたがふにくきものぞ。」

と、ただいそがしに出だし立つれば、(※3)あれにもあらぬ心地すれど参るぞ、いと苦しき。火焼屋の上に降り積みたるも、(※4)めづらしう、をかし。

現代語訳(口語訳)

昼ごろ、
「今日は、やはり参上しなさい。雪雲で(空が)曇っているので(姿が)丸見えでもないでしょう。」

などと、(中宮様が)何度もお呼び寄せになるので、この部屋の主(である女房)も、
「みっともないですよ。ひたすらそのように引きこもってばかりいてよいのでしょうか、いやよくないです。あっけないほど(簡単に中宮様の)御前へのお目通りが許されているということは、(中宮様が)そのようにお思いになることがあってのことでしょう。(中宮様の)ご好意にそむくのは気に食わないことですよ。」

と言って、ひたすらせきたてて出仕させるので、無我夢中の気持ちがするけれど(中宮様のもとへ)参上するのは、とてもつらいものです。(雪が)火焼屋の上に降り積もっているのも、すばらしく、趣があるものです。

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