「朝に死に、夕べに生まるるならひ」の現代語訳・口語訳・意味
原文
朝に
死に、夕べに生まるる
ならひ、
ただ水のあわにぞ
似たりける。
現代語訳・口語訳・意味
朝に死に、夕方に生まれるという世の定めは、ちょうど水の泡に似ていることよ。
品詞分解
| 朝 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 死に、 | ナ行変格活用「しぬ」の連用形 |
| 夕べ | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 生まるる | ラ行下二段活用「うまる」の連体形 |
| ならひ、 | 名詞 |
主な出典
【方丈記冒頭「ゆく河の流れ」】
所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける。