θ+2nπの公式
角"θ"と角"θ+2nπ"の大きさの関係についてみてみましょう。
弧度法で考えます。
動径OPと始線OXのなす1つの角を"θ"としたとき、動径OPの表す角を、"
θ+2nπ"と表すことができました。つまり、
"θ"と"θ+2nπ"は同じ大きさの角として計算をすることが可能です。
ここまで読んで「?」な人は、度数法で考えてみましょう。例えばθ=405°としましょう。この角の三角比を考えるとき、405°では計算が面倒くさいので、"405°=360°+45°"から、45°の三角比として考えますよね。弧度法でも同じ考え方ができますということです。
以上のことから、次の公式が成り立ちます。
sin(θ+2nπ)=sinθ
cos(θ+2nπ)=cosθ
tan(θ+2nπ)=tanθ
練習問題
次の式の値を求めなさい。
■sin7/3 π
■cos9/4 π
弧度法で表した角の三角比の求め方がわからない場合は、
三角関数の基本[弧度法で表されたθを用いてsinΘ,cosΘ,tanΘの値を求める問題]をチェックしておきましょう。