実数の平方

であれば

は常に成り立ちます。また

であれば

もまた成り立ちます。
このことから、実数aとbにおいて

が必ず成り立ちます。(=がなりたつのはa=b=0のときです。)
以上のことを踏まえて次の問題をみてみましょう。

であることを示しなさい(a、bは実数)
左辺-右辺≧0 であることを証明すればこの式が正しいことがわかりますね。
ですので、左辺-右辺を行なってみましょう。
左辺-右辺
よって

は成り立ちます。
このように
平方の形を作れば証明が容易になります。
ではもう1問やってみましょう。
aとbが実数のとき、

を証明しましょう。
左辺を平方の形になおしてみます。
が成り立つことがわかりますね。
等号が成り立つのは

のときです。
よって、

は常に成り立つ。
うまく平方の形に変形できるかが肝です。