第一次世界大戦に日本が参戦した理由
ヨーロッパで起こった第一次世界大戦に、なぜ極東の日本が参加することになったのかについて説明します。
■第一次世界大戦
第一次世界大戦は、オーストリア皇太子が殺害された
サラエボ事件を発端に起こった戦争です。
ドイツ・
イタリア・
オーストリアからなる
同盟国と、
イギリス・
フランス・
ロシアからなる
連合国との戦いだったのですが、この戦いにどうしてヨーロッパから離れた日本が参戦をしたのか。
それは1902年にイギリスと日本が結んだ
日英同盟が背景にあります。
日英同盟
この条約は、同盟国(イギリス)が他の1カ国と戦争をした場合には、(日本は)中立を守り、(イギリスが)2カ国以上の国との戦争を始めた場合には(日本は)同盟国(イギリス)を支持するという内容のものでした。
つまり、
イギリスが連合国との戦争を始めたと判断して、日本は参戦をしたわけです。(イギリスを助けるという名目ですが実際のところは、ヨーロッパで列強が戦っている間に、アジアでの勢力を強めたかったがためとされています。)
ちなみにこの同盟は、1904年に起こった日露戦争にも適応されており、この同盟のためにイギリスは中立の立場をとったとされています。
主戦場はヨーロッパでしたが、日本はヨーロッパに参戦したというわけではなく、当時ドイツ軍の東洋艦隊の基地であった中華民国の青島と膠州湾を攻撃し、その後青島を支配下におくこととなります。