■「いかにいかに。」と問はせ給へば、いとのどやかに、御刀に、削られたる物を取り具して奉らせ給ふに、「こは何ぞ。」と仰せらるれば、
「いかに | 副詞 |
いかに。」 | 副詞 |
と | 格助詞 |
問は | ハ行四段活用・未然形 |
せ | 尊敬の助動詞・連用形 |
給へ | 補助動詞・ハ行四段活用・已然形・尊敬語 |
ば、 | 接続助詞 |
いと | 副詞 |
のどやかに、 | 形容動詞・ナリ活用・連用形 |
御刀 | ー |
に、 | 格助詞 |
削ら | ラ行四段活用・未然形 |
れ | 受身の助動詞・連用形 |
たる | 完了の助動詞・連体形 |
物 | ー |
を | 格助詞 |
取り具し | サ行変格活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
奉ら | ラ行四段活用・未然形 |
せ | 尊敬の助動詞・連用形 |
給ふ | 補助動詞・ハ行四段活用・連体形・尊敬語 |
に、 | 接続助詞 |
「こ | 代名詞 |
は | 係助詞 |
何 | ー |
ぞ。」 | 係助詞 |
と | 格助詞 |
仰せ | サ行下二段活用・未然形 |
らるれ | 尊敬の助動詞・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
■「ただにて帰り参りて侍らむは、証候ふまじきにより、高御座の南面の柱のもとを削りて候ふなり。」と、つれなく申し給ふに、いとあさましく思し召さる。
「ただに | 形容動詞・ナリ活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
帰り参り | ラ行四段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
侍ら | 補助動詞・ラ行変格活用・未然形・丁寧語 |
む | 仮定の助動詞・連体形 |
は、 | 係助詞 |
証 | ー |
候ふ | ハ行四段活用・終止形 |
まじき | 打消推量の助動詞・連体形 |
に | 格助詞 |
より、 | ラ行四段活用・連用形 |
高御座 | ー |
の | 格助詞 |
南面 | ー |
の | 格助詞 |
柱 | ー |
の | 格助詞 |
もと | ー |
を | 格助詞 |
削り | ラ行四段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
候ふ | 補助動詞・ハ行四段活用・連体形・尊敬語 |
なり。」 | 断定の助動詞・終止形 |
と、 | 格助詞 |
つれなく | 形容詞・ク活用・連用形 |
申し | サ行四段活用・連用形 |
給ふ | 補助動詞・ハ行四段活用・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
いと | 副詞 |
あさましく | 形容詞・シク活用・連用形 |
思し召さ | サ行四段活用・未然形 |
る。 | 尊敬の助動詞・終止形 |
■異殿たちの御気色は、いかにもなほ直らで、この殿のかくて参り給へるを、帝よりはじめ感じののしられ給へど、
異殿たち | ー |
の | 格助詞 |
御気色 | ー |
は、 | 係助詞 |
いかに | 副詞 |
も | 係助詞 |
なほ | 副詞 |
直ら | ラ行四段活用・未然形 |
で、 | 接続助詞 |
こ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
殿 | ー |
の | 格助詞 |
かくて | 副詞 |
参り | ラ行四段活用・連用形 |
給へ | 補助動詞・ハ行四段活用・連用形・尊敬語 |
る | 完了の助動詞・連体形 |
を、 | 格助詞 |
帝 | ー |
より | 格助詞 |
はじめ | ー |
感じ | サ行変格活用・連用形 |
ののしら | ラ行四段活用・未然形 |
れ | 尊敬の助動詞・連用形 |
給へ | 補助動詞・ハ行四段活用・已然形・尊敬語 |
ど、 | 接続助詞 |
■うらやましきにや、またいかなるにか、ものも言はでぞ候ひ給ひける。
うらやましき | 形容詞・シク活用・連体形 |
に | 断定の助動詞・連用形 |
や、 | 係助詞 |
また | 接続詞 |
いかなる | 形容動詞・ナリ活用・連体形 |
に | 断定の助動詞・連用形 |
か、 | 係助詞 |
もの | ー |
も | 係助詞 |
言は | ハ行四段活用・未然形 |
で | 接続助詞 |
ぞ | 係助詞 |
候ひ | ハ行四段活用・連用形 |
給ひ | 補助動詞・ハ行四段活用・連用形・尊敬語 |
ける。 | 過去の助動詞・連体形 |
【英語で「頭痛、腹痛、熱がある、下痢気味」は何と言うでしょう?】