特定の文字に着目したときの、単項式の次数と係数
-3x²y、4abのように、2つ以上の文字が掛け合わさってできた単項式の場合、「
特定の文字に着目して次数と係数を答えよ」ときかれることがあります。
"-3x²y"のxに着目をして、次数と係数を答えよ
問題ではこのようにきかれます。"着目して"という考え方についてわかりやすく説明しましょう。
"着目する"とは
先ほどの問題、「"-3x²y"のxに着目をして、次数と係数を答えよ」を例に説明をします。
"着目して"とは、教科書的にいうと"その文字を定数と考えて"ということなのですが、わかりやすく言うと、"
着目していない文字を、数字と同じように扱って"ということです。
何にも着目せずに"-3x²y"の次数と係数を考えると、次数は、「-3x²y=
-3×
x×
x×
y」なので"3"、係数は"-3"となります。
しかしxに着目した場合、
着目していない文字を数字と同じように扱う、つまり"-3x²y"の"-3y"を文字と同じように扱うと考えるのです。
こうすると、"-3x²y"の次数は"2"(
x×
x)、係数は"-3y"となります。
実際に練習問題を解きながら考えてみましょう。
練習問題
次の単項式の次数と係数を、
(1)xに着目した場合
(2)xとyに着目した場合
とで答えよ
・2x³yz²
■(1)xに着目した場合
xに着目した場合ということは、
x以外の文字を数字として考えるわけなので、"2yz²"を数字と思い込みましょう。
このとき次数は、単項式の掛け合わせた文字の数のことですから"3"(
x³:
x×
x×
x)となり、係数は、単項式の数字の部分のことですから"2yz²"となります。
■(2)xとyに着目した場合
xとうに着目した場合ということは、
xとy以外の文字を数字として考えるわけなので、"2z²"を数字と思い込みましょう。
このとき次数は、単項式の掛け合わせた文字の数のことですから"4"(
x³y:
x×
x×
x×
y)となり、係数は、単項式の数字の部分のことですから"2z²"となります。