かぐや姫の生い立ち
このテキストでは、
竹取物語の冒頭「
今は昔、竹取の翁といふもの〜」から始まる部分の品詞分解を行っています。書籍によっては、「
かぐや姫の生い立ち」や「
なよ竹のかぐや姫」、「
かぐや姫の成長」などと題するものもあるようです。
※現代語訳:
「今は昔、竹取の翁といふものありけり〜」の現代語訳と解説
※
竹取物語は、平安時代初期に成立したとされる物語です。正確な成立年や作者は未詳です。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造となむいひける。
今 | ー |
は | 係助詞 |
昔、 | ー |
竹取の翁 | ー |
と | 格助詞 |
いふ | ハ行四段活用・連体形 |
もの | ー |
あり | ラ行変格活用・連用形 |
けり。 | 過去の助動詞・終止形 |
野山 | ー |
に | 格助詞 |
まじり | ラ行四段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
竹 | ー |
を | 格助詞 |
取り | ラ行四段活用・連用形 |
つつ、 | 接続助詞 |
よろづ | ー |
の | 格助詞 |
こと | ー |
に | 格助詞 |
使ひ | ハ行四段活用・連用形 |
けり。 | 過去の助動詞・終止形 |
名 | ー |
を | 格助詞 |
ば、 | 係助詞 |
さぬきの造 | ー |
と | 格助詞 |
なむ | 係助詞 |
いひ | ハ行四段活用・連用形 |
ける。 | 過去の助動詞・連体形 |
■その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。
そ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
竹 | ー |
の | 格助詞 |
中 | ー |
に、 | 格助詞 |
もと | ー |
光る | ラ行四段活用・連体形 |
竹 | ー |
なむ | 係助詞 |
一筋 | ー |
あり | ラ行変格活用・連用形 |
ける。 | 過去の助動詞・連体形 |
あやしがり | ラ行四段活用・連用形 |
て、 | 接続助詞 |
寄り | ラ行四段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
見る | マ行上一段活用・連体形 |
に、 | 接続助詞 |
筒 | ー |
の | 格助詞 |
中 | ー |
光り | ラ行四段活用・連用形 |
たり。 | 存続の助動詞・終止形 |
それ | 代名詞 |
を | 格助詞 |
見れ | マ行上一段活用・已然形 |
ば、 | 接続助詞 |
三寸 | ー |
ばかり | 副助詞 |
なる | 断定の助動詞・連体形 |
人、 | ー |
いと | 副詞 |
うつくしう | 形容詞・シク活用・連用形のウ音便 |
て | 接続助詞 |
ゐ | ワ行上一段活用・連用形 |
たり。 | 存続の助動詞・終止形 |
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