前回のおさらい
前回は、無限数列における「
収束」について述べました。今回はその続きで「
発散」について述べていきます。
数列{

} が、ある一定の値αに近づいていくことを「収束」と言いました。しかし、すべての数列が収束をするわけではありません。
数列{

}が収束をせずにだんだんと大きくなることを、数列{

} は
発散すると言います。
発散
次の数列を例に考えてみましょう。
この数列では、nが限りなく大きくなるにつれて、n番目の項

も無限大に大きくなります。
数列{

} において、bを限りなく無限大に大きくすると同時に、

もまた限りなく大きくなる場合、

は「
正の無限大に発散する」と言い、次のように表します。
または

のとき

■ちなみに
これが逆に、

のとる値が負で、その絶対値が限りなく大きくなるとき

は「
負の無限大に発散する」と言い、次のように表します。
または

のとき

※無限大の前にマイナスがつくだけですね。