「日の入相ばかりに絶え入りて、またの日の戌の時ばかりになむ、からうじて生き出でたりける」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
今日の
入相ばかりに絶え入りて、
またの日の戌の時ばかりになむ、
からうじて生き出でたりける。
現代語訳・口語訳・意味
今日の夕暮れ時ぐらいに気を失って、翌日の戌の刻(午後八時頃)になって、ようやく息を吹き返しました。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 今日 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 入相(いりあひ) | 名詞 |
| ばかり | 副助詞 |
| に | 格助詞 |
| 絶え入り | ラ行四段活用「たえいる」の連用形 |
| て、 | 接続助詞 |
| また | 副詞 |
| の | 格助詞 |
| 日 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 戌 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 時 | 名詞 |
| ばかり | 副助詞 |
| に | 格助詞 |
| なむ、 | 係助詞 |
| からうじて | 副詞 |
| 生き出で | ダ行下二段活用「いきいづ」の連用形 |
| たり | 完了の助動詞「たり」の連用形 |
| ける。 | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
※「
またの」で一語とする解釈もある。
主な出典
【伊勢物語「すける物思ひ」】
男、泣く泣く詠める。「出でて往なばたれか別れの難からむありしにまさる今日は悲しも」と詠みて、絶え入りにけり。親あわてにけり。なほ思ひてこそ言ひしか、いとかくしもあらじと思ふに、真実に絶え入りにければ、まどひて願立てけり。今日の入相ばかりに絶え入りて、またの日の戌の時ばかりになむ、からうじて生き出でたりける。