からうじて/辛うじて
このテキストでは、古文単語「
からうじて/辛うじて」の意味、解説とその使用例を記している。
※「からくして」がウ音便形である「からうじて」に変化したもの。
副詞
■意味
ようやく、やっとのことで。
[出典]:
芥川・白玉か 伊勢物語
「女の、え得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、
辛うじて盗み出でて、いと暗きに来けり。」
[訳]:(高貴な)女性で、自分のものにすることができそうになかったのを、長年求婚し続けてきたのですが、(その女性を)
やっとのことで盗み出して、とても暗い中(逃げて)きました。