「まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆる」の現代語訳・口語訳・意味
原文
まいて雁などの連ねたるが、いと
小さく見ゆるは、いとをかし。
現代語訳・口語訳・意味
言うまでもなく雁などが隊列を組んで飛んでいるのが、(遠くに)大変小さく見える様子は、とても趣があって良い。
品詞分解
| まいて | 副詞「まして」のイ音便 |
| 雁 | 名詞 |
| など | 副助詞 |
| の | 格助詞 |
| 連ね | ナ行下二段活用「つらぬ」の連用形 |
| たる | 存続の助動詞「たり」の連体形 |
| が、 | 格助詞 |
| いと | 副詞 |
| 小さく | ク活用の形容詞「ちひさし」の連用形 |
| 見ゆる | ヤ行下二段活用「みゆ」の連体形 |
主な出展
【枕草子冒頭】
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。