対数関数を含む方程式・不等式
ここでは、対数関数を含んだ方程式・不等式を一緒に解いてみましょう。
第Ⅰ問 方程式
■考え方
2の3乗がxに入ると思ってください。
これは直感的に、

であることがわかりますね。
すなわちx=8です。
第Ⅱ問 不等式
■考え方
・まず、右辺と左辺の形をそろえる
・真数の範囲を考える
・真数同士で計算をする
■解法
まず、右辺と左辺の形をそろえましょう。

ですので

となります。
このとき、対数では
真数が0より大きいという条件がありますので、x>0は必ず考慮しなければなりません。
そして、あとは真数同士で計算をしましょう。

の真数同士で大きさを比べますので

すなわちx<8 であることがわかりました。
これと先ほどの0<xをあわせて 0<x<x8 が正解となります。
最後にもう1問やってみましょう。いいですか、考え方は
右辺と左辺の形をそろえる
真数の範囲を考える
真数同士で計算
の3つの順序です。
これを解いてみましょう。
■まず、両辺の形をそろえます。
■続いて、真数の範囲を考えましょう。
真数は常に正ですので
x+1>0 かつ x-2>0 となります。
これらを満たすxの範囲は x>2 ですね。
■あとは真数同士で計算
の左辺は
となります。この式の真数が

の真数と等しいということですので
この方程式を解くと、x=3、-2となります。
最初にx>2であるとわかっていますので、x=3 これが答えです。