新規登録 ログイン

9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

百人一首『わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ』現代語訳と解説(掛詞・縁語など)

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
百人一首(20)


わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ


このテキストでは、百人一首に収録されている歌「わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ」の現代語訳・口語訳と解説(掛詞・縁語・係り結び・句切れなど)、そして品詞分解を記しています。この歌は、百人一首の他に、後撰和歌集にも収録されています。



※百人一首は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した公家・藤原定家が選んだ和歌集です。100人の歌人の和歌を、1人につき1首ずつ選んで作られています。

原文

わびぬれば 今はた同じ 難波なる (※1)みをつくしても 逢はむと(※2)ぞ思ふ

ひらがなでの読み方

わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞ思おもふ



現代語訳

(恋についてこんなにも)切なく悩んだのだから、今は(あなたとの関係が世間に知られて身が滅んだとしても)同じことです。難波にある澪標ではないですが、この身を尽くしても(あなたに)逢いたいと思うのです。

解説・鑑賞のしかた

この歌の詠み手は、平安時代の皇族、元良親王(もとよししんのう)です。恋多き人物としても知られ、源氏物語の主人公、光源氏のモデルの一人とも言われています。

この歌も恋を題材にしたもので、宇多法王の寵愛を受けた京極御息所との関係が世間にバレたときに、京極御息所に贈った歌とされます。

主な技法・単語・文法解説

(※1)掛詞

「みをつくし」は、航路を示す標識「澪標」と「身を尽くす」の掛詞。

(※1)縁語

「みをつくし(澪標)」が「難波」の縁語。澪標は水の都と言われてきた大阪(浪速、難波など)と関係が強く、大阪市のシンボルマークにもなっています。

(※2)係り結び

ぞ思ふ「ぞ」は強意の係助詞。「思ふ」はハ行四段活用「おもふ」の連体形


句切れ

二句切れ。

品詞分解

※名詞は省略しています。



わびバ行上二段活用「わぶ」の連用形
ぬれ完了の助動詞「ぬ」の已然形
接続助詞
はた副詞
同じシク活用の形容詞「おなじ」の終止形
難波
なる存在の助動詞「なり」の連体形
みをつくし名詞「澪標」または、名詞「み」+格助詞「を」+サ行四段活用「つくす」の連用形「つくし」
接続助詞
係助詞
逢はハ行四段活用「あふ」の未然形
意志の助動詞「む」の終止形
格助詞
強意の係助詞
思ふハ行四段活用「おもふ」の連体

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 1,112 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。