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古文単語「よろし/宜し」の意味・解説【形容詞シク活用】

著者名: 走るメロス
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よろし/宜し

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形容詞・シク活用

未然形よろしくよろしから
連用形よろしくよろしかり
終止形よろし
連体形よろしきよろしかる
已然形よろしけれ
命令形よろしかれ


意味1

素晴らしい、好ましい

[出典]:万葉集
「物皆は改まるよしただしくも人はふりゆくよろしかるべし」

[訳]:物は皆新しくなるのが良い。ただし人は歳を取った方が好ましいはずである。


意味2

ふさわしい、適当である、妥当である

[出典]:土佐日記
「女これかれ、湯浴みなどせむとて、辺りのよろしき所に下りてゆく。」

[訳]:女性のあの人この人が、水浴びでもしようといって、周辺の適当な所に下りていく。


意味3

ああよい、悪くはないまずまずである

[出典]にくきもの 枕草子
「かかることは、いふかひなき者の際にやと思へど、すこしよろしき者の、式部の大夫などいひしが、せしなり。 」

[訳]:このようなことは取るに足らない身分の者がするのであろうが、いくらかまあよい(身分の)者で、式部の大夫などと言うのが、やったのである。


意味4

普通である、たいしたことはない、平凡である

[出典]:節は 枕草子
「春ごとに咲くとて、桜をよろしう思ふ人やはある。」

[訳]:春ごとに咲くからといって、桜をたいしたことはないと思う人があるだろうか、いやいない。

※「よろしう」は連用形「よろしく」のウ音便。


意味5

(病状などが)
少しましな状態である、少し快方にむかう

[出典]:総角 源氏物語
よろしきひまあらば、聞こえまほしきこともはべれど...」

[訳]:(病状が)少しましな状態なときがあれば、申し上げたいこともございますが...

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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