「あらまし/荒らまし」の意味・活用・使用例【形容詞シク活用】
このテキストでは、シク活用の形容詞「
あらまし/荒らまし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「あらまし」には
①
あらまし(名詞・副詞)
②荒らまし(形容詞)
③
有らまし(連語)
などの用法があるが、ここでは「③有らまし」を扱う。
※「③有らまし」は、源氏物語特有の表現。
形容詞・シク活用
未然形 | あらましく | あらましから |
連用形 | あらましく | あらましかり |
終止形 | あらまし | ◯ |
連体形 | あらましき | あらましかる |
已然形 | あらましけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | あらましかれ |
■意味
荒々しい、乱暴である、険しい。
[出典]:橋姫 源氏物語
「いとあらましき風の競ひに...」
[訳]:たいそう荒々しい風の競争によって...