はじめに
このテキストでは、
万葉集に収録されている歌「
銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」の原文、現代語訳・口語訳とその品詞分解を記しています。作者は山上憶良です。
※長歌:
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めば〜」の現代語訳と解説
原文
【反歌】
銀も金も玉も何せむに
優れる宝子に
しかめやも
ひらがなでの読み方
【反歌】
しろかねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも
現代語訳・口語訳
【反歌】
銀も金も宝石も、どうしてそれらより優れている子ども(という宝)に宝として及ぶだろうか。いや及ぶまい。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■反歌
銀 | ー |
も | 係助詞 |
金 | ー |
も | 係助詞 |
玉 | ー |
も | 係助詞 |
何 | ー |
せ | サ行変格活用「す」の未然形 |
む | 推量の助動詞「む」の連体形 |
に | 格助詞 |
優れ | ラ行四段活用「優る」の已然形または命令形 |
る | 存続の助動詞「り」の連体形 |
宝子 | ー |
に | 格助詞 |
しか | カ行四段活用「しく」の未然形 |
め | 推量の助動詞「む」の已然形 |
やも | 係助詞 |
※長歌:
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めば〜」の現代語訳と解説