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古文単語「こころふかし/心深し」の意味・解説【形容詞ク活用】

著者名: 走るメロス
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こころふかし/心深し

このテキストでは、ク活用の形容詞「こころふかし/心深し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形こころふかくこころふかから
連用形こころふかくこころふかかり
終止形こころふかし
連体形こころふかきこころふかかる
已然形こころふかけれ
命令形こころふかかれ


意味1

考えが深い、思慮深い、思いやりが深い、愛情深い

[出典]:蜻蛉日記
心深くもの思ひ知る人にもあれば...」

[訳]思いやりが深くものの道理をわきまえた人でもあるので...


意味2

趣が深い、風情がある

[出典]花は盛りに 徒然草
「望月の隈なきを千里の外まで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う、青みたるやうにて...」

[訳]:満月で曇りのなく照っているものを(はるか遠く)千里まで眺めているよりも、明け方近くになって出てくるのを待っていた(月)のが、とても風情があって、青みがかっているようで...

※「心深う」は連用形「心深く」のウ音便。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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