ひしめく/犇めく/犇く
このテキストでは、カ行四段活用の動詞「
ひしめく/犇めく/犇く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
カ行四段活用
未然形 | ひしめか |
連用形 | ひしめき |
終止形 | ひしめく |
連体形 | ひしめく |
已然形 | ひしめけ |
命令形 | ひしめけ |
■意味1:自動詞
騒ぎ立てる。
[出典]:
児のそら寝 宇治拾遺物語
「片方に寄りて、寝たるよしにて、出で来るを待ちけるに、すでにしいだしたるさまにて、
ひしめき合ひたり。 」
[訳]:(部屋の)片隅に寄って、寝たふりをして、(ぼたもちが)出来上がるのを待っていたところ、もう作り上げたようで、(僧たちが)一緒に
騒ぎ立てています。
■意味2:自動詞
ぎしぎし音を立てる、ぎしぎし音が鳴る。
[出典]:無徳なるもの 枕草子
「奥の方より、もののひしめき鳴るもいと恐ろしくて...」
[訳]:奥の方から、何かがぎしぎし音を立てて鳴るのがとても恐ろしくて...