あらし/粗し
このテキストでは、ク活用の形容詞「
あらし/粗し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「あらし」には
①
荒し
②粗し
の用法があるが、ここでは「②粗し」について扱う。
形容詞・ク活用
未然形 | あらく | あらから |
連用形 | あらく | あらかり |
終止形 | あらし | ◯ |
連体形 | あらき | あらかる |
已然形 | あらけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | あらかれ |
■意味1
きめが粗い、細かくない。
[出典]:
百人一首 天智天皇
「秋の田のかりほの庵の苫を
あらみわがころも手は露に濡れつつ 」
[訳]:秋の稲田に作られた仮小屋で過ごしていると、屋根の覆いが
粗いので、私の袖はしきりに夜露で濡れることです。