啓蒙思想の展開
18世紀に入り、ホッブスやロックの思想が浸透すると、主にフランスを中心として
啓蒙思想が展開します。
啓蒙思想は、それまで理論的な根拠を持たない権威や思想、習慣、制度等を合理主義的立場から批判し、民衆を啓蒙することによって無知から解放するというものです。ホッブスやロックも、啓蒙主義的思想をもたらした学者としても認知されています。
著名な啓蒙思想家を紹介します。
モンテスキュー
モンテスキューはフランスの法律家・啓蒙思想家です。
(モンテスキュー)
ヨーロッパ各国の法律に精通し、著作『
法の精神』を通じて、専制の恐れのある権力の集中を防ぐために、王権を制限する
三権分立論を説きました。
ヴォルテール
フランス啓蒙思想家の中でも、カトリック教会を非難したことでも知られています。
(ヴォルテール)
ロシアの女帝
エカチェリーナ2世との文通を通じて、啓蒙思想を広めました。『
哲学書簡』という著作を残しています。
ルソー
フランスの思想家で、生来から貧困と放浪の中から思想家として頭角をあらわし、著書『
人間不平等起源論』で人間社会における不平等の起源を論じ、『
社会契約論』で理想化した自然状態を規定し、
人民主権を強く主張しました。
(ルソー)
ディドロ
『
百科全書』という啓蒙思想を象徴する書籍を編集した中心人物です。『百科全書』は合理主義、自由主義、個人主義の原理に立ち、啓蒙思想の紹介をする書物でした。
(ディドロ)
ダランベール
ダランベールもディドロと共に百科全書を編集した哲学者です。ほかの編集者も
百科全書派と呼ばれ、啓蒙思想を急進させる原動力となりました。
(ダランベール)
このように、この時代に成立した政治思想は、その後の市民革命の基礎や根拠となり、世界史に大きな影響を与えました。