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古典派の音楽は「ウィーンで開花した形式美」の音楽
①古典派の時期
18世紀後半から19世紀前半を指します。
②音楽の特徴
音楽の形式は、バロック時代の複雑な音楽形態から、
すっきりとした単純な音楽形態へと変化していきました。作曲形式(※ソナタ形式)が整えられ、楽曲には
調和と
統一が求められ始めたのです。
※ソナタ形式とは、提示部・展開部・再現部の3つの部分からなる曲の形式のことです。
■上品で洗練された音楽
■簡潔で単純な音楽
これらがこの時代の音楽の特徴です。この特徴は、声楽曲よりも器楽曲に多く見受けられます。
また、
これまでの音楽が教会や貴族中心のものであったのに対し、古典派の音楽は市民の間にも広まっていきました。多くの交響曲や協奏曲、弦楽四重奏などが生み出されたのもこの時代です。
この時代には新しい楽器も誕生しています。今までのハープシコードと呼ばれる楽器に代わりフォルテピアノ(現在のピアノの前身)が発明されました。
③四大作曲家
この時期に活躍した音楽家は、オペラの改革者「
グルック」、交響曲の父「
ハイドン」、音楽の神聖「
モーツァルト」、音楽の楽聖「
ベートーヴェン」らで、いずれも音楽史に名を残す巨匠たちです。