新規登録 ログイン

18_80 ヨーロッパの拡大と大西洋世界 / 17~18世紀のヨーロッパ文化

17世紀~18世紀の哲学 ~経験論ベーコン(帰納法)、合理論デカルト(演繹法)、ドイツ観念論カント~

著者名: エンリケ航海王子
Text_level_2
マイリストに追加
近代哲学の発展

この時代以前、キリスト教中心の社会の中で、信仰と理性は融合すべきものという考え方が主流でした。

しかし、次第にこの2つを分離すべきだという主張がなされるようになり、近代哲学の新しい考え方が開花することになります。

経験論とは

経験論というのは、イギリスのフランシス=ベーコン(1561~1626)が発展させた哲学です。

ALT


(フランシス=ベーコン)

経験論は観察や実験などを繰り返し行うことによって、経験を少しずつ積み、結果的に真理に到達するという考え方です。

彼は、『新オルガヌム』という著作を通じて、経験論的思考から学問や科学を正しく認知する方法として帰納法を唱えました。

帰納法

帰納法とは経験論を実践するための方法で、個別的や特殊な個々の事例から、普遍的な規則や法則を導こうとするものです。

ちょっと例を見てみましょう。

・ソクラテスの例
事例1ソクラテスは死んだ。
事例2プラトンも死んだ。
事例3ソクラテス、プラトンは人間である。
結論故にすべての人間はいつか死ぬ。


これが帰納法です。

この帰納法に基づくイギリス経験論は、その後ジョン=ロック(1632~1704)やデイヴィッド・ヒューム(1711~1776)に受け継がれ、発展していきます。
1ページへ戻る
前のページを読む
1/2
次のページを読む

Tunagari_title
・17世紀~18世紀の哲学 ~経験論ベーコン(帰納法)、合理論デカルト(演繹法)、ドイツ観念論カント~

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
『世界史B 用語集』 山川出版社
『詳説世界史研究』 山川出版社
『教科書 世界史B』 山川出版社

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 123,319 pt 
 役に立った数 119 pt 
 う〜ん数 19 pt 
 マイリスト数 38 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。